非破壊検査の役割について

非破壊検査はインフラの保守に大きな役割を持ち、さらに精密部品などの加工や完成品の検査をすることで、より高品質ので、信頼性の高い製品を作れるようになります。日本の基幹産業の多くが、この非破壊検査を導入していて、日本ブランドの品質の高さをより高めることに貢献しています。また設備の建設時にコンクリートの内部などの劣化や瑕疵を見つけることができるので、製品だけでなく、インフラなどの設備の信頼性を高め、寿命を長くすることができます。非破壊検査は原子力発電所でも行われていて、プラントの劣化を早期に発見して、適切な措置をとることで国民のリスクを減らしています。

この他にも鉄道や航空機などの保守検査にも利用されていて、長期の有効活用のために貢献しています。非破壊検査には様々な種類があります。いちばん身近なものは目視検査ですが、これは人間の目で見るだけではなく、ドローンなどを活用して、今までは見ることができなかった部分のひび割れや劣化を見つけられるようになっています。日本では高度成長期に作られたインフラが寿命を迎えていますが、非破壊検査を行い、十分な保守点検をすることで、その寿命をのばし、橋の崩落などのリスクを減らすことができます。

ビルや橋のような建築物は基本的には50年くらいで建替えが必要になります。しかし検査をして、メンテナンスを適切に行うことで、半永久的に利用することができるので、信頼性だけでなく、コストの面でも評価が高まっています。